寺社の大屋根などの大道具を、後ろに90度倒し、そこから次の場面が現れる場面転換の手法。『青砥稿花紅彩画』では、極楽寺の大屋根で多くの捕手と立廻りをしている弁天小僧が、大屋根に乗ったままあおられて消えていくと同時に、下から山門がせり上がって次の場面へと変わります。観客もハラハラする、スケールの大きい場面を作り出します。(東功吾)
【写真上】
『青砥稿花紅彩画』弁天小僧菊之助(尾上菊五郎) 平成20年5月歌舞伎座
【写真中】
『青砥稿花紅彩画』弁天小僧菊之助(尾上菊五郎) 平成20年5月歌舞伎座
【写真下】
『青砥稿花紅彩画』日本駄右衛門(市川團十郎) 平成20年5月歌舞伎座
【写真上】
『青砥稿花紅彩画』弁天小僧菊之助(尾上菊五郎) 平成20年5月歌舞伎座
【写真中】
『青砥稿花紅彩画』弁天小僧菊之助(尾上菊五郎) 平成20年5月歌舞伎座
【写真下】
『青砥稿花紅彩画』日本駄右衛門(市川團十郎) 平成20年5月歌舞伎座