ならく 奈落

舞台や花道の床下のスペースをこう呼びます。奈落とは「地獄」を意味する梵語が語源で、「奈落に落ちる」という表現もここから生まれたとされます。奈落にはセリやすっぽん、廻り舞台などの舞台機構があり、江戸時代には人力で動かしていましたが、現在は電動で動いているので、大変に危険な場所でもあります。(東功吾)

【写真】
歌舞伎座大奈落。大ゼリが下がったところ。下から舞台を見上げている状態。