ひゃくにち 百日

月代(さかやき:額から頭頂部にかけて剃り上げた部分。男性の成人のしるし)を百日も剃らなかったらこうなるのでは?!という状態を表したかつら。毛が爆発したようなパンク・ヘアで、役の強さや、恐ろしさを表しています。『楼門五三桐』の五右衛門など凄みのある盗賊などで使われます。
同様のヘアスタイルで、もう少し小ぶりな「五十日」というかつらもあります。(田村民子)

【写真】
『楼門五三桐』石川五右衛門(市川猿之助) 昭和30年11月歌舞伎座