ほうかん 幇間

遊興の席を賑やかにするため取り持ちをする男性。太鼓持、末社、男芸者ともいう。廓の芝居の幕明きに尻からげで踊っていることが良くある。落語の世界では、小判を拾いに傘をひろげて谷に飛び降りたり、贔屓の若旦那のへたな針を腹に受けたり、旦那と持ち上げてご馳走になったつもりが逃げられたりとヘマが多いが、人間に化けた狐を逆にだまして飲み食いして土産まで持ち帰る豪の者もいる。(小宮暁子)

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『仮名手本忠臣蔵』七段目 太鼓持一平(松本錦一) 平成20年2月歌舞伎座