びゃくろく びゃくろく

平舞台から二重屋体に俳優が上り下りするために置かれる一段の台。表面に白禄(びゃくろく)という黄土色に緑を少し混ぜた色が塗られていたところに由来しています。高さは七寸(約21センチ)で、時代物でも世話物でもよく使われます。(東功吾)

【写真】
『義経千本桜』渡海屋 [左から]渡海屋銀平実は新中納言知盛(片岡仁左衛門)、銀平女房お柳実は典侍の局(中村時蔵)、銀平娘お安実は安徳帝(市川右近) 平成29年3月歌舞伎座