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かぶきじゅうはちばん 歌舞伎十八番[家の芸]

七代目市川團十郎が天保3(1832)年に制定した團十郎家の家の芸で、初代・二代目・四代目の團十郎が初演した主に荒事の役や芸で構成されています。初代が演じた『星合十二段』を能から取材した新たな形の『勧進帳』として天保11年(1840)に初演した折、「歌舞伎十八番の内」と銘打ったことは有名。やがて「十八番」といえば一般的に得意芸を指すことに繋がり、その語源ともなっています。
初演年代順に『不破(ふわ)』『鳴神(なるかみ)』『暫(しばらく)』『不動』『嫐(うわなり)』『象引(ぞうひき)』『勧進帳』『助六』『外郎売(ういろううり)』『押戻(おしもどし)』『矢の根』『景清(かげきよ)』『関羽(かんう)』『七つ面』『毛抜』『解脱(げだつ)』『蛇柳(じゃやなぎ)』『鎌髭(かまひげ)』。(金田栄一)

演目の種類>歌舞伎劇の様式>歌舞伎十八番[様式] もご参照ください。

【写真上】
『暫』[左から]鎌倉権五郎景政(市川團十郎)、清原武衡(市川段四郎) 平成22年7月新橋演舞場

【写真下】
『矢の根』曽我五郎時致(坂東三津五郎) 平成24年1月新橋演舞場
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