菅原伝授手習鑑
天神様として敬愛される菅原道真公。描かれるのは道真公と、その家来の三つ子たちの、三つの親子の別れ。
東海道四谷怪談
ブームのお化け屋敷より怖いけれど、 哀れで無惨(むざん)な欲と愛の物語。
元禄忠臣蔵
“人はただ初一念を忘れるな”。その快挙を成し得たものは、大石内蔵助の固い信念にほかならぬ。そしてそれを支え見守った、多くの人たちが居た。
土蜘
英雄源頼光(らいこう)に襲いかかる諸国行脚の僧。 その正体は影に現れて!!
壇浦兜軍記~阿古屋
いくら責められても、阿古屋(あこや)は恋しい夫景清の行方を告げない。豪華絢爛、満艦飾に着飾った花魁が、夫の行方を思いながら一心不乱に奏でる三曲の音色。
心中天網島~河庄・紙屋内
妻子持ちの男の一途な恋、 女房への義理と金に詰まった治兵衛と小春が選んだ道は…。
仮名手本忠臣蔵
輝かしい敵討ち達成の陰で流された、数多くの血と涙。 史実を凌ぐドラマが胸に迫る歌舞伎の最高傑作!
京鹿子娘道成寺
恋する娘心の万華鏡。 恋はいつだって嬉しくて、そして切ない。
天守物語
お城の天守に棲む妖かしの姫が知る、千歳百歳にただ一度、たった一度の恋。
鳥辺山心中
江戸の一本気な若侍と京の初心な遊女の清烈な恋の行方は…。 大正ロマンの香りを色濃く漂わせる新歌舞伎の名作。
寿曽我対面
父を討たれて十八年の艱難辛苦。 敵(かたき)工藤と対面した兄と弟は・・・・・。
積恋雪関扉
雪の山中に咲きほこる満開の桜の下のファンタジー、 桜の精と天下を狙う謀反人が繰り広げる美しき戦い。
絵本太功記~尼ケ崎閑居
夕顔棚のこなたより現われ出(いで)たる光秀の 竹槍の穂先が捉えたのは何者か・・・。
梅雨小袖昔八丈〜髪結新三
ほととぎす、初鰹、梅雨空・・・・・・。 季節感あふれる江戸下町の風物詩に 浮かび上る小町娘、小悪党、博徒の影。
夏祭浪花鑑
悪い人でも舅(しゅうと)は親、許してくだんせ! 油照りする大坂・夏祭の宵宮におこった惨劇。 血と泥にまみれた殺し場に刺青が浮かび上がる!!