倭仮名在原系図~蘭平物狂 ヤマトガナアリワラケイズ~ランペイモノグルイ

作品の概要

執筆者 / 飯塚美砂
演目名 倭仮名在原系図~蘭平物狂
作者 浅田一鳥、浪岡鯨児、並木素柳、豊竹甚六
初演 1753(宝暦3)年1月 京 山下座
概要 全5段の時代浄瑠璃。1752(宝暦2)年12月7日から大坂豊竹座の人形浄瑠璃で初演され、翌月早々に歌舞伎でも上演された。維仁親王(これひとしんのう。のちの清和天皇)と維喬親王(これたかしんのう)の御位争いや、在原業平(ありわらのなりひら)が女御を助けて連れ出す場面など、『伊勢物語』を連想させるところが多い。人物関係、筋立が非常に複雑であり、歌舞伎では全段通して上演されたことは少なく、四段目の立廻りが見せ場となる「蘭平物狂」の場だけが残ることとなった。
歌舞伎のなかでも屈指の迫力のある立廻りが見どころである。はしごや石灯籠を使った立廻りは昭和の立師(たてし)坂東八重之助が考案した。

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奴蘭平実は伴義雄(坂東三津五郎) 平成21年2月歌舞伎座

●ページ公開日 平成29年3月22日
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