寿曽我対面 コトブキソガノタイメン

作品の概要

執筆者 / 橋本弘毅
演目名 寿曽我対面
作者 不明
初演 1676(延宝4)年2月 江戸・中村座
概要 歌舞伎では「対面」とだけいえばこの演目を指す。毎年のように上演されたため一千種以上もあったとされるが、現在上演されているものは1903(明治36)年3月東京・歌舞伎座での上演に際し河竹黙阿弥が整理した台本といわれている。
鎌倉時代の初期に実際に起こった、曽我十郎・五郎兄弟による仇討事件を題材としている。兄弟が小林朝比奈らのはからいにより、父の敵と狙う工藤祐経と対面するというだけの話だが、歌舞伎の典型的な役どころが一堂に揃うため様式美にあふれており、江戸時代から正月や襲名など祝祭的な意味の強い興行でよく上演されてきた。『吉例寿曽我』という外題で、この場面の前の話にあたる部分(通称「曽我の石段(そがのいしだん)」)も上演されることがある。

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[左から]鬼王新左衛門(中村歌六)、化粧坂少将(坂東巳之助)、小林朝比奈(中村歌昇)、曽我五郎時致(坂東三津五郎)、曽我十郎祐成(中村梅玉)、大磯の虎(中村芝雀)、八幡三郎行氏(中村種太郎)、梶原平次景高(中村吉之助)、工藤左衛門祐経(中村吉右衛門)、梶原平三景時(澤村由次郎)、近江小藤太成家(中村松江) 平成23年1月新橋演舞場

●ページ公開日 平成27年1月15日
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