矢の根 ヤノネ

登場人物

人物関係図

人物相関図

主な登場人物

曽我五郎時致【そがのごろうときむね】
曾我兄弟の弟。父・河津三郎祐泰(かわづのさぶろうすけやす)の敵(かたき)である工藤祐経を討つことを悲願とし、たとえ正月であってもその準備を怠らない。荒々しい超人的な力と少年らしい純粋な正義感をもつキャラクター。
曽我十郎祐成【そがのじゅうろうすけなり】
曾我兄弟の兄。工藤に捕えられ、生霊(いきりょう)となって五郎の夢に現れ助けを求める。五郎とは対照的な、優美で柔らか味のある役柄。
大薩摩主膳太夫【おおざつましゅぜんだゆう】
舞台上で演奏される大薩摩節の太夫。初演時に、二代目市川團十郎と初代主膳太夫の交遊から、舞台上で私人として挨拶をする趣向が生まれた役。五郎に新年の挨拶をし、お年玉として扇子と縁起物の宝船の絵を渡す。大薩摩文太夫(ぶんたゆう)という名のこともある。
畑右衛門【はたえもん】
馬で人や荷物を運んで駄賃を得る馬子(まご)。たまたま五郎の家の近くに来合わせたところ、兄を救いに行くため駈け出した五郎に大事な馬を奪い取られてしまう。