極付幡随長兵衛 | 歌舞伎演目案内

登場人物

幡随院長兵衛【ばんずいいんちょうべえ】: 江戸中に名を知られた町奴の親分。武士の出身だが、今は浅草花川戸で口入屋（くちいれや、人足などの働き手を斡旋する業務）を営んでいる。対立している水野十郎左衛門に酒宴に招かれ、自分を殺す罠だと知りつつも、単身屋敷へと赴く。
水野十郎左衛門【みずのじゅうろうざえもん】: 旗本奴の代表的な集団「白柄組」の頭目。日頃から対立してきた長兵衛を、酒宴と称して自邸に呼び寄せ、湯殿で殺害する。
お時【おとき】: 長兵衛の女房。夫が死も覚悟していることを知りながらも、侠客の女房として健気に身支度を手伝い、送り出す。
長松【ちょうまつ】: 長兵衛とお時の息子。
出尻清兵衛【でっちりせいべえ】: 大勢いる長兵衛の子分のひとり。もっぱら長松の遊び相手をしている。
唐犬権兵衛【とうけんごんべえ】: 町奴の親分格のひとりで、長兵衛も兄弟分として信頼を寄せる男。長兵衛が水野から酒宴に誘われたと聞き、自分を先に行かせてほしいと止める。
近藤登之助【こんどうのぼりのすけ】: 水野の友人で、白柄組の旗本。水野とともに湯殿で丸腰の長兵衛を殺害する。