身替座禅 ミガワリザゼン

作品の概要

執筆者 / 橋本弘毅
演目名 身替座禅
作者 作詞=岡村柿紅 作曲=七代目岸澤式佐、五代目杵屋巳太郎
初演 1910(明治43)年3月 東京・市村座
概要 狂言『花子(はなご)』を原作とした、松羽目物(まつばめもの)の作品。洋の東西や老若男女を問わないわかりやすいストーリーで、巡業や海外公演でもよく上演される。作者の岡村柿紅(おかむらしこう)は明治~大正期に活躍した劇作家・劇評家で、狂言を歌舞伎舞踊に移した作品を多く残したが、『身替座禅』はその第一作。
初演したのは当時の若手花形で、山蔭右京の六代目尾上菊五郎は24歳、奥方玉の井の七代目坂東三津五郎は27歳、太郎冠者の初代中村吉右衛門は23歳だった。この時期の市村座は、六代目菊五郎や初代吉右衛門など若手花形俳優による熱気ある舞台で人気を集め、後に「二長町(にちょうまち)時代」と呼ばれるほどの隆盛期へとつなげていった。初演が大好評だったため、同じ配役で繰り返し上演され、菊五郎家の家の芸「新古演劇十種(しんこえんげきじっしゅ)」にも加えられた。


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[左から]山蔭右京(尾上菊五郎)、奥方玉の井(中村吉右衛門) 平成26年3月歌舞伎座
過去の
公演データ