夏祭浪花鑑 ナツマツリナニワカガミ

作品の概要

執筆者 / 橋本弘毅
演目名 夏祭浪花鑑
作者 並木千柳・三好松洛・竹田小出雲
初演 人形浄瑠璃―1745(延享2)年7月 大坂・竹本座
歌舞伎―1745(延享2)年8月 京都・都万太夫座
概要 全九段の浄瑠璃作品。上方の侠客たちの、意地や達引(たてひき)を大事にする生きざまを描いている。歌舞伎では三段目「住吉鳥居前」、六段目「釣船三婦内」、七段目「長町裏」の三場面を中心に上演される。
1698(元禄12)年初演の『宿無団七(やどなしだんしち)』が大当たりしたことから派生作品が多数作られ、「宿無団七もの」と呼ばれる系譜が成立したが、これもそのひとつ。現実に起こったいくつかの事件を脚色し、つなぎ合わせてひとつの物語にしている。主要人物を女性に置き換えた『女団七(おんなだんしち)』という作品もあり、2014(平成26)年11月明治座で四代目市川猿之助が久々に上演した。


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[左から]一寸徳兵衛(片岡仁左衛門)、女房お梶(中村芝雀)、団七九郎兵衛(中村吉右衛門) 平成23年6月新橋演舞場

●ページ公開日 平成27年2月20日
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