壇浦兜軍記~阿古屋 ダンノウラカブトグンキ~アコヤ

登場人物

人物関係図

人物相関図

主な登場人物

阿古屋【あこや】
京都五條坂の遊女。平家方の武将悪七兵衛景清(あくしちびょうえかげきよ)の愛人で、景清の子を身籠っている。平家滅亡後に行方をくらました景清を思いやりながら、源氏方に捕えられても「知らないことは知らない」と突っぱねる強い精神力を持つ。
秩父庄司重忠【ちちぶのしょうじしげただ】
秩父庄司は役職名からきた通称で、本来の姓は畠山(はたけやま)。智勇兼ね備え情にもあつい源氏方の武将。景清の詮議のために捕えた阿古屋を白洲に召し出し、嘘をついているかを見極めるために琴、三味線、胡弓をよどみなく演奏できるか試す。
岩永左衛門致連(宗連)【いわながさえもんむねつら】
重忠の助役と称して詮議に同席する武将。忠義とみせかけて景清への遺恨を晴らそうとしている意地の悪い男。口を割らない阿古屋を拷問してでも景清の行方を吐かせようとする。
榛沢六郎成清【はんざわろくろうなりきよ】
重忠が信頼を寄せる家来。重忠の命で、縄をかけずに阿古屋を白洲まで連行してくる。