仮名手本忠臣蔵 カナデホンチュウシングラ

作品の概要

演目名 仮名手本忠臣蔵
作者 竹田出雲・三好松洛・並木千柳(合作)
初演 人形浄瑠璃―寛延元(1748)年8月 大坂・竹本座
歌舞伎―寛延元(1748)年12月 大坂・嵐座
概要 歌舞伎の魅力がすべて詰まった名作として、250年以上にわたり人々に愛され、磨き抜かれてきた作品。元禄14(1701)年に実際に起こった事件を脚色したもので、江戸城松の廊下で浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけ、本人は切腹、赤穂藩は断絶となる発端から、大石内蔵助ら赤穂浪士四十七人が苦難を乗り越えて吉良邸に討ち入って仇を討つまでのドラマに、おかると勘平をめぐる悲劇が織り込まれている。講談や落語、映画やテレビドラマでも数え切れないほどとりあげられてきたが、その中でこの「仮名手本忠臣蔵」は不動の地位と人気を誇ってきた。

江戸時代には武家社会の事件をそのまま上演するのが禁じられていたので、時代設定や人名・地名などは『太平記』の世界に置き換えられている。全十一段から成る長い狂言で、原作通りの完全な形で通し上演されることはめったにない。
過去の
公演データ