源平布引滝~義賢最期・実盛物語 ゲンペイヌノビキノタキ~ヨシカタサイゴ・サネモリモノガタリ

作品の概要

執筆者 / 水落潔
演目名 源平布引滝~義賢最期・実盛物語
作者 並木千柳、三好松洛の合作
初演 人形浄瑠璃―1749(寛延2)年11月 大坂竹本座
歌舞伎―1757(宝暦7)年9月 大坂・角の芝居
概要 「源平布引滝」は全五段の時代浄瑠璃で「平家物語」「源平盛衰記」を素材にしている。「義賢最期」は二段目、「実盛物語」は三段目に当たり、木曽先生義賢の壮烈な死と、斎藤実盛の情によって義賢の子の木曽義仲が無事誕生するまでを源氏の白旗を巡る物語と絡めて描いている。
実盛が義賢の遺児駒王丸の命を助け信濃に落とす話は「源平盛衰記」に、篠原合戦の様子を予見する件は、実盛が白髪を染めて出陣して義仲の家来手塚太郎に討たれたという「平家物語」に因っている。本作は、それは手塚が幼いころからの、約束であったとしている。


●トップ画面・タイトル写真
[左から]斎藤別当実盛(片岡仁左衛門)、倅太郎吉(片岡千之助)、百姓九郎助(片岡亀蔵)、御台葵御前(中村魁春)、九郎助女房小よし(市村家橘) 平成19年4月歌舞伎座

●ページ公開日 平成28年6月16日
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