なづけおや 名付け親

生まれた子供の名前を生みの父母などに代わって付ける人。その子にとっては仮親で、親に匹敵する存在となる。そのため、かつては親が尊敬する人にわが子の名を付けてもらうことも多かったという。『菅原伝授手習鑑』に登場する白太夫の三つ子の息子たち梅王丸、松王丸、桜丸の名付け親は菅丞相(菅原道真)。『ひらかな盛衰記』の梶原平三景時の長男梶原源太の名付け親は源頼朝、『芦屋道満大内鑑』に登場する安倍保名の息子安倍晴明の名付け親は芦屋道満である。(小宮暁子)

【写真上】
『菅原伝授手習鑑』車引[左から]舎人桜丸(中村錦之助)、舎人松王丸(中村橋之助)、舎人梅王丸(尾上松緑) 平成20年2月歌舞伎座

【写真下】
『菅原伝授手習鑑』道明寺 菅丞相(片岡仁左衛門) 平成22年3月歌舞伎座